「何を書けばいいのか、わからない…」という人のための
読書感想文の書き方
たとえば、このようなことを書けばよい

●なぜその本を選んだのか
これが導入。どんなきっかけでその本を知ったのか。
「友達にすすめられた」
「この作者の本を前にも読んだことがあった」
「題名で興味を持った」
「装丁(表紙のデザイン)がきれいだった」といったようなこと。
課題図書の場合は不要。・br>
●読む前の予想と、読み始めてからの印象の違い
「本を読むのは苦手だけど、意外と
わかりやすい文章ですぐに引き込まれた」
「最初の事件が起こるまでが長くて、読むのに時間がかかった」
「登場人物が多くて、最初は混乱した」など。

●読んでいる最中、読み終えたときのエピソード
その本を読んでいた自分の状況について具体的に。
「夢中になって、電車を降り損ねそうになった」
「気がついたら徹夜で読んでしまった」
「結末に驚いて、しばらく呆然としてしまった」など。

●登場人物の中で、誰に感情移入をしたか
共感できる登場人物がいたか。自分だったらどうするか。
「主人公が夢を叶えるために家族の元を離れる
つらい心情はとても理解できる。でも母親のことを
思いながら渡米する場面では、自分なら空港から
電話なりメールなりをしただろう」とか。

●好きな場面・言葉
特に感動した場面やハラハラした場面など、
読み終えてから強く印象に残った場面を挙げ、
なぜその場面が好きなのかを書く。
「ラストのどんでん返しには見事に騙された。
それまで善人だと思っていた人物が次々と
悪人に寝返っていくのは、本当に恐ろしかった」
「馬が死んでしまう場面では、涙が止まらなかった。
馬主との絆の深さを思うと、何とかして助けて
あげられないものかと胸が締めつけられる思いだった」とか。

●読み終えて、自分にどんな変化があったか
この締め方が一番大事。
「自分も主人公のように、信念を持って
強く生きる人でありたいと思った」
「○○のことはほとんど知らなかったけど、
この本を通して興味を持った」
「いつかこの街を訪れてみたい。
それぐらい大切な本に出会えた」など。